これって、推し様が私を好きですか!?

 今日は昼間からお酒が飲めるプチグループ交流会と称して、今胸を踊らせながら発表される瞬間を待っている。

 「お酒が飲みたいかたはレンの前へ。
 ソフトドリンクが良い方は柚希の前へ並んでくださーい」

 順番に紙コップを渡され、ソフトドリンクの列に並んだ。

 レンくん、柚希くんの間に立ったかつみさんを目の前に、彼らを囲むように私たちも立ち並んだ。

 飲み物がみんなの手に渡り、ドキドキ感が更に増す。

 リーダーのかつみさんも緊張しすぎているのか、妙な行動をとり始めた。

 突然2人の肩に手を乗せ、腕だけの力で彼らの肩にブランコのように揺れている。

 (……か、かわいい)

 格好いい大人のポーカーフェイスの裏側で見せた、そんな彼の少しだけ不器用で、だけど誰よりも必死で誠実な姿が、なんだかたまらなく愛おしかった。
 
 普段、そんなことをするようなイメージがなかったから、あまりのかわいさに目が離せなかった。

 きっと、グループを引っ張るリーダーとして、これから始まる大きな発表を前に一生懸命、自分なりのやり方で緊張をほぐそうとしているのかな。

 意を決したように、かつみさんの表情も一層こわばり、緊張感もMAX。

 見ててこっちまで、心臓がトクン、と熱くドキドキしてくる――。


 「今日は寒いなか早い時間に集まってくださり、
 ありがとうございます。

 重大発表です。
 改めて直接伝えたいと思って集まってもらいました。

 発表を、発表をしたいと思います」

 かつみさんは大きな深呼吸を一つした。