これって、推し様が私を好きですか!?

 「すみません、遅くなりました」

 「そんなに慌てなくても今落ちつてるから大丈夫だよ?
 でも、珍しいね?
 どこ行ってたの?」

 「水戸です」

 「ハ? みと って俺の認識が間違ってなかったら、茨城の水戸?」

 店長は信じられないという様子だった。

 それは、私も一緒。

 「その水戸です」

 小話をしているうちに、お客様も次から次に来店されてきた。

 歌の力ってすごいな。

 今日のお店の中は、多分いつも以上に忙しい日だったと思う。

 でも、気分は爽快。

 食事や飲み物を運ぶ足取りがいつもより軽かった。