推しラブ

 6人が来てから、もう、嵐のように時が過ぎていって、夏休みに入りました!今日は、夏休み初日。本当は親友2人と遊びたかったんだけど、2人の事情を考えたら、誘ったら家族との時間を邪魔しちゃうかも…!って思って、誘えなかったんだよね。
 学校では、私と流星くんがペアになったこととか、6人が凄い異常なほど話しかけてくるってことで、私たち3人に特に女の子の視線がすっごく集まって…。その視線から逃げるのに必死だったから、夏休みあってよかったー!って思ってる。まぁ、9人でいるのはめちゃくちゃ楽しいからいいんだけどね!
 と、そんなとき、ピーンポーンとインターホンが鳴った。
「はーい。」
 私が出ると、そこには流星くん、光くん、川雨くん、勉くん、素衣くん、時基くんの6人が立っていた。
 私はびっくりして固まり、声も発せずにいると、流星くんが
「驚かせちゃってごめんね。…あのさ、夏休み…ってか今日から、咲花ちゃん、美空ちゃん、桜ちゃん、俺たち6人でお泊り会しない?今日お祭りもあるし、一緒に行きたいなーって思ってて。」
 と言った。
「!?」
 本当!?と言ったつもりなのに、叫びが声になりません!
「あ、でも、1つだけ条件があるんやけど…。」
 曇った顔で川雨くんが言った。私が首をかしげると、それに答えるように光くんが言う。
「それはね…。僕たちの家、みーんな事情があって遊べないんだよね…。だから、咲花ちゃんの家で出来ないかなーって。」
「俺たちで勝手に話進めちゃってごめんね…。俺らが誘いに来たのになんで俺らの家じゃないんだ?って感じだよな…。」
 流星くんにも、申し訳なさそうに言われる。
 そっか、そうだよね。みんなにも事情があるんだよね!
「わかった。じゃあ、とりあえずお母さんとお父さんに相談してみるね!」
「いいの!?俺たちが勝手にしたのに…。」
 流星くんがそう言い、みんな驚いた顔をしている。
 なんで、そんなに驚いてるんだろう?
 私がやってくれると思って来たはずなのに…。
 みんな、驚きすぎだと思う。
「もちろんだよ!だけど、本当に出来るかはわからないけどね。」
 念入りに言うと、
「…それは大丈夫だ。承知の上だからな。」
 時基くんがそう優しく言ってくれた。
 転校してきた初日は、少し怖そうな人だと思ったけど、優しい人みたい!やっぱり人は、見た目で判断しちゃいけないね!
「じゃあ、聞いてくるね!ちょっとここで待っててくれる?」
「わかった!ありがとう!」 「本当にごめんね。」
「よろしく!」 「お願い!」

「お母さん。」
 私がそう呼ぶと、お母さんはすぐに返事をしてくれた。
「咲花、どうしたの?さっきインターホンが鳴ったけど、誰だった?」
「6月に転校してきた6人だったよ。」
「そうなの?」
「うん。それでね、まだ玄関のところにいるんだけど、その6人に、私のお家でお泊り会が出来ないかって言われたの。今日からやりたいらしいんだけど、何泊何日かわからないんだ。あと、多分美空ちゃんと桜ちゃんも来るから、私も含めて合計で9人なんだけど…。いいかな?」
 私がそう言うと、お母さんは、
「とりあえずお父さんにも相談してくるわね!」
 と言ってくれた。
「はーい。ありがとう、お母さん!」
 お母さんが行ったあと、お泊り会が出来るか不安で、私はそわそわしてしまった。
 どうなるかな。なるべくやりたい!めっちゃ楽しそうだもん。あと、初のお泊り会だし、あの8人となら特に楽しそう。早く聞きたいっていう気持ちもあるけど、聞きたくないっていう気持ちもある…。まあ、もし出来なかったら、お家が大変ってことだもんね…。なるべくお母さんとお父さんに迷惑かけたくはないし…。でも、やりたいな…。あぁぁぁ、緊張してきた…。私って、緊張しやすいな…。でも、やっぱり緊張しちゃうんだよねぇ…。まぁ、とりあえず落ち着こう。ふぅぅぅ…。
 あ…、お母さんが来た。
「ど、どうだった…?」
 私が恐る恐る聞くと、
「よっぽどやりたかったみたいね。大丈夫よ。OK出してもらったから。」
 ほ、本当に!?
「!!」
 ま、また声が出なくなってしまった…。
「ほら、早くいってきなさい。待たせてるんでしょ。」
「う、うん!」

「みんな、遅くなってごめん!OKだって!」
 私は、みんなのもとへ行くなりそう言った。すると、みんなは目を輝かせた。
『本当!?』
「うん!」
「咲花ちゃん、本っ当にありがとう!ごめんね。俺たちが自分勝手に進めちゃって。」
「咲花ちゃん、お母さん、お父さん様々だよ!ありがとうね♡咲花ちゃん♪」
「ほんまにありがとう!」
「ありがとうございます。」 
「ありがとぉぉぉ!」
「ありがとう。」
 みんながお礼を言ってくれた。
「全然!私は出来ることをしただけだから。それに、私もお泊り会、したかったしね!」
 私がそう言うと、川雨くんが、
「それじゃ、美空ちゃんと桜ちゃんも呼びに行こ!もちろん、咲花ちゃんも来るやろ?」
 と、聞いてくれた。
「うん!もちろん行く!」
 私は笑ってそう言った。