推しラブ

 今は学校にいます!親友&流星くんたちといるのは楽しいから、最近、もっと学校に行くことが楽しみになったんだよね!今日も何があるのか、ワクワクする!…でも、まだ少し、人見知りはなくなってないんだよね…。早く慣れるといいんだけど…。美空ちゃんと桜ちゃんがいれば、少し途切れ途切れになるけど、自分の思ったことは言えるんだよね。でも、どっちにしても楽しい!早く慣れるといいな!
 そう考えていると、
「咲花ちゃん、めちゃくちゃ笑顔だけど、何か嬉しいことでもあった?」
 流星くんが、話しかけてきた。
「え、えっと、その…。親友と、流星くんたちといるのが楽しいから…。」
 私は、自分で言って、少し恥ずかしくなった。
 流星くんは目を見開いたあと、
「そ、そっか!そう言ってもらえて嬉しいな。」
 と言って、頬を少し赤く染めて笑った。
 その笑顔を見て、私も自然に笑顔になる。
「そういえばさ…、咲花ちゃんに聞きたいことがあったんだけど…。」
 な、なんだろう…?ためるってことは、相当なことなのかな?
「間違ってるかもしれないけど…、咲花ちゃんって、人見知りだったりする?」
 ギクッ!
 その言葉を聞いて、私の肩がはねる。 
 あはは…バレた…。隠そうとしてないし、(っていうか、隠せない…。)当然かも…。
 私の反応に、流星くんは
「あっ、当たってた?」
 と、ほっとしたような表情で笑う。
「そ、そう…、なの。私、人見知り、なんだ。」
「やっぱり?なんか、俺とか、あの5人とかと話すとき、なんだろう。こう、言葉が途切れ途切れになってるっていうか…。あと、クラスメイトとかと、全く話してないな〜って思ってて。」
 りゅ、流星くん、凄い観察眼ですっ…!
「そ、そのとおりです…。」
 つい、敬語になってしまいました…!
「ねぇ、それ、不便だなって思ったことある?」
「あ、あるよ。」
「例えばどんなとき?」
「えっと…、思ったことを言えなかったり、クラスメイトたちと、仲良くなれなかったり…。」
 私は、思い出して、少し悲しい気持ちになる。
「あっ、ごめん。そんなつもりじゃなかったんだ。」
 顔に出ていたのか、流星くんは慌てて謝った。
「だ、大丈夫だよ…!気にしないで…!」
 私も慌ててそう言う。
「そ、そう?ならいいけど…。それで、本題に入るんだけど…。」
 私は首をかしげる。
「俺と、秘密の特訓しない?」
 流星くんは、私の耳に顔を近づけてこそっと言う。私は、冷房で冷えきっていた体が、熱くなるのを感じた。
 ひぇぇ!?こ、これが本当の(?)ASMRというものなのでは!?
 流星くんは、少し不敵な笑みを浮かべている。
「ひ、人見知りをなくすってことだよね…?し、したい…!」
 私はまだドキドキしながら、そう言った。
「じゃあ、やろう!空き教室ってある?」
「わ、私たちのクラスの、隣の隣に、あるよっ!」
 流星くんに聞かれて、私はそう答えた。
「中間休みから始めよう!なんか予定は?」
「な、ないよ!」
「よし!そうと決まれば、中間休みやろ!」
「う、うん!」
 私は、自分が変われる…!とドキドキしながら、席についた。

 中間休みになりました!特訓、緊張する!
「咲花ちゃん、じゃあ、行こっか!」
 流星くんにそう言われ、私はうなずく。教室は、隣の隣だから、そこまで遠くない。
 き、緊張する…!どうしよう。ソワソワしちゃう。
 そう考えているうちに、もう空き教室に着いた。
「さっそく特訓を始めるね!まずは、普通の人と比べて、出来ないことは?」
「え、えっと、あまり関わりのない人と喋れない、喋れる人でも、こう、途切れ途切れになる人がいる…ってこと…かな…?」
 これは、私の悩み中の悩みだから、変えれたらいいなって、ずっと思ってたんだ。
「うーん。そっか。じゃあ、俺にも途切れ途切れだし、まず俺と普通に話せるように練習する?」
 それが、いいかも…!
「う、うんっ…!」
「何か、喋ってみて。」
 何か…。何がいいかな…?
「推しの話とか…、でも、いい?」
 私は、流星くんに聞く。
「いいよ。推しになった理由は?」
 さっそく、質問がきました!
「歌を聞いて推しになったんだけど、歌声が凄い透きとおってて、声色が綺麗だったから。」
 私、推しの話は、なぜか人見知りがなくなる。
「す、凄い!推しの話だと、人見知りがなくなるね!」
 流星くんは、そう言ってくれた。
「う、うん!」
「他の話でも、人見知りがなくなるようにしよう!次の話は何にする?」
 何にしようかな?
 考えながら黙っていると、
「じゃあ、学校生活についてって、どう?」
 と、流星くんが提案してくれた。
「い、いいよ!」
 つ、つい、途切れ途切れになっちゃうよ…!
「学校生活は、楽しい?」
「ぅ、うん!めちゃくちゃ楽しい!」
 私は、なるべく途切れ途切れにならないように言う。私が勢いで言うと、流星くんはまた質問した。
「どんなところが、楽しい?」
「ぇえっと、その、親友とか、流星くんたちといることから楽しいし、ぁ、遊ぶのも、全部が楽しいっ!」
 私が答えると、流星くんは
「そっか。それなら良かった。」
 と言って、笑った。
 いつもと違う笑顔に、思わずドキッとしてしまう。
 そ、その笑顔は、反則級です!!
 いつもは、元気!って感じの笑顔だけど、今日は、ふんわり、優しい感じの笑顔。
 き、今日は、ドキドキしてばっかりだっ…!
「うん!前よりも途切れ途切れじゃなくなったね!もうすぐ休み時間終わるから、一旦教室戻ろっか!」
 流星くんにそう言われて、私はいすから立ち上がった。
 教室までの短い間、特訓について話す。
「次は、中間休みとか関係なくやろう!あの5人とかどうかな?何でもいいから、他愛のない話をするとか。」
「ぁ、そうだね…!」
 私の人見知りなくし特訓は、結構長続きしそうです!!意識しないと、また途切れ途切れになりそうだし。
 教室に着くと、流星くんは光くんたちのもとへ行った。
 私がその様子を見ていたら、桜ちゃんが来た。
「咲花ちゃん、流星くんと何してたん?」
「咲花、凄い嬉しそうな顔してるわね。何かあったの?」
 その後ろには、美空ちゃんもいた。2人とも、少しニヤッとしている。
 えっ、ど、どうしよう……?特訓のこと、言ってもいいのかな…?
 い、一応言わないでおこう…!
「え、えっと…。ひ、秘密かな〜…。」
「え〜、それじゃあ、もっと聞きたくなっちゃうやん!」
 そう言ったのは、川雨くん。
 い、いつからこの話を聞いていたんだろう…!流星くんは、特訓のこと、みんなに言ったのかな…?
「そうだな〜。詳しく!詳しく教えてほしいな〜?」
 光くんもニヤニヤしながら聞いてくる。
「ひぇぇ、あ、あんまり深く聞かないでっ…。」
「本当は駄目だとはわかっているんですが、非常に気になります。」
 勉くんまで!?もうこれ、どうしたらいいのー!!