推しラブ

 みんな、恋バナが終わったようです!
 ってことで、今は、リビングに集まっているんだ!
「どうする?流石に体に悪いし、そろそろ寝る?」
 たしかに、ここまで遅くに寝るのは、初めてかも。
 今は、11時。
 私は毎日、遅くても9時30分には寝ることにしているから、今は1時間30分オーバーしてる。
 お泊り会だから、いいけどね。
「え〜、まだ遊びた〜い!」
 光くんが、まだ元気が有り余っているように言う。
「でも明日もあるしねぇ〜。」
 素衣くんは、眠たそうに言う。
 元気が有り余って遊びたい人と、眠くて早く寝たい人がいるんだね…。あはは…。
 9人もいれば、当然か。
「みんなはどうしたい?」
 流星くんが、みんなに聞く。
「俺はまだまだ遊び足りひん!」
「僕は…、眠たいので早く寝たいです。」
「俺はどっちでもいい。」
「私は寝たいわ。」
「うちはまだ遊びたいかも?」
 川雨くん、勉くん、時基くん、美空ちゃん、桜ちゃんの順に言う。
「私は…、みんなが遊びたいなら、遊ぶし、寝たいなら、寝る…かな。」
 私も、少し遅れて答える。
「うーん、じゃあ、また多数決でいいかな?はい、じゃあ遊びたい人〜。」
 流星くんがそう聞いて、光くん、川雨くん、桜ちゃんが手を挙げる。
「じゃあ寝たい人〜?」
 次は、素衣くん、勉くん、美空ちゃんが手を挙げる。
 同数だ…!
「あっ、俺手、挙げるの忘れてた。俺は寝たいかな。」
 あ、流星くんが入ったことによって、寝る、に決まった…!
「え〜、もう寝ちゃうの〜?」
 不満そうに、光くんが言う。
「まあまあ、何日泊まるかわかんないんだし、1日目はとりあえずいいんじゃない?」
 素衣くんがそう言った。
「う〜ん、それもそうやな!じゃあ今日はもう寝るってことで!寝るしたくやろ!」
 川雨くんがそう言って、私たちは、寝るしたくに取り組む。
 正直、私も眠たかったから、良かったかもしれないっ…!
 でも、もし、みんなが何か遊ぶって言うなら、楽しそうだから、絶対にやってたと思う…!
 あっ、そういえば、部屋割り、どうしよう…?さっき、なんかいい部屋ないか、聞かれていたんだった…!
 どこがいいかな…?広いところ…。あっ、私のお部屋と、勉強部屋なら、どうかな…?私のお部屋は、机を動かして、勉強部屋は、本棚があっても、2つの部屋を合わせたら、9人寝れるはずっ…!
「ねぇねぇみんな。寝る場所、私のお部屋と、勉強部屋でいい…?ドアを開ければ、繋がってるから広いかなって、思ったんだけど…。」
 私がそう聞くと、
『うん、いいよ!』
 全員が一斉に頷いてくれた。
「次は、寝る順番だな。」
 時基くんがそう言う。
「じゃあくじでやらへん!?」
 少しワクワクしたように、桜ちゃんが言った。
「そしたら、私、くじ作るね!」
 私は、何か役に立ちたくて、そう言った。
「ありがとう、よろしくね!」
 流星くんに言われ、私は作り始める。
「咲花、私も手伝っていいかしら?」
 そこに、美空ちゃんも来て、そう言ってくれた。
 美空ちゃん、行動が早いから、手伝ってくれたら、めちゃくちゃありがたい!
「うん!お願いできるかな…?」
「オッケー!」
 美空ちゃんはそう言った途端、作業を始める。
 効果音がつきそうなほど早い…!流石だっ…!
「「終わったっ…!」」
 美空ちゃんが手伝ってくれたおかげで、5分ぐらいで終わった。
 箱を作るのに、少し手こずっちゃった。
 みんなは、お母さんと一緒に布団を準備していてくれたみたいで、5分しかたってないのに、全部めちゃくちゃ綺麗に並べてあった。
「じゃあ番号は、1番右の下の段から①、②…といって、1番左の下の段にいったら、1番左の上の段⑥…って感じでいいかな?」
 流星くんが聞いて、みんな頷く。
「じゃあまず咲花ちゃんから順番に引いて。」
「私が1番最初でいいの…?」
 流星くんにそう言われて、私は驚いてそう聞く。
「うん、もちろん!」
 流星くんは、満面の笑みで、そう言ってくれた。
「ありがとうっ…!」
 私はお礼を言って、お言葉に甘えて引かせてもらう。
 何番になるかな…?
「あっ、②だった!」
「オッケ〜、じゃあ次…誰引く?」
 順番に引いてって言ってたけど、順番は決まってなかったみたい。
「うち引きたい!」
 すかさず桜ちゃんが手を挙げて、2番目は桜ちゃんが引くことになった。
「うちは⑨やったで〜!」
 私の上側だ…!
「じゃあ次…。もう、女子全員引いちゃおっか。てことで、美空ちゃん引いて。」
「わかったわ。…①よ。」 
 美空ちゃんは、私の隣っ…!
「あとは、時基からいつもの順番で引いて。」
「⑥だ。」
「次は俺だね〜。…⑤だよ〜。」
「僕は…、⑦です。」
「……俺は⑧やったで!」
「よっと……僕は④だよ〜!」
「最後は俺だね。まあ残ってるところは決まってるけど…。俺は③!」
 流星くんは、私の隣だっ…!
 よく考えたら、男の子が隣なの、少し緊張するかもしれないっ…!
 流星くんの方を見ると、なぜか、川雨くんとかに、肘でこづかれていた。
 少し、頬を赤く染めて、「やめろ。」と言っている。
 何かあったのかな……?
「ま、まあ、とりあえず寝よっか。」
 流星くんは、話をそらすように、そう言う。
『うん!』

「それじゃあおやすみ〜。」
『おやすみ〜。』
 さっき、寝よっかって言ってから、今まで、ずっと話していたんだ。
 今日あったこととか、1番楽しかったこととか、明日は何をするかとかを、30分ぐらい。
 それも、凄く楽しかった…!
 みんな、めちゃくちゃ笑ったんだ…!
 そして、今、話が終わって、そろそろ寝ようっていう話になったところ。
 こうして寝ころんでいると、今日のことが、頭に浮かんでくるなぁ。
 私は、今日のみんなの姿を思い浮かべる。
 ふふっ、みんなも、楽しそうにしていて、良かった。
 色々思い浮かべたところで、流星くんが、クラスメイトの男の子から、助けてくれたことを思い出した。
 あれは…、少し怖かったけど、嬉しかったなっ…。
 そう考えていると、自然と、まぶたが落ちてきた。

「ん…。」
 私は、冷房が少し寒くて、起きてしまった。
 今、何時だろうっ…?
 暗いけど、頑張って、時計を見る。
 えっ、3時…!?
 まだ夜中で、少し驚いてしまった。
 まだ3時だったんだ…。
 そこまで考えて、寝る直前まで話していて、のどが渇いていることに気がついた。
 お水、飲みに行こうかな…。
 そう思って、私は、みんなを起こさないようにそっとドアを開ける。
 水道、2階にはないんだよね…。だから、1階に行かなきゃ…!
 私は、階段をおりて、水道の前にたち、お水を汲む。
 ____その時。
「咲花ちゃん。」
「きゃっ……!?」
 急に声が聞こえて、びっくりしてしまう。
「あ、ごめん。驚かせちゃった?」
 階段のもとに立っていたのは、眠たそうにした、流星くんだった。
 それを見て、私ははっとする。
「ごめんなさいっ…!もしかして、私、起こしちゃった…?」
 謝ると、流星くんは首を横に振った。
「ううん。俺、ずっと起きてたんだ。」
 ず、ずっと…!?
「え…?あの、おやすみって言ったあとからずっと…!?」
「そう、ずっと。」
 私は、あまり遅い時間まで、布団に寝てからずっと起きていることなんてなかった。
 流星くんは、そういうことが結構あるのかな…?
「それって、いつも…?」
「いや、今日は、楽しかったからじゃないかな?興奮して、眠れなかった的な。」
 そ、そういうことなのかな…?
「それで、咲花ちゃんが起きてそっと部屋を出て行ったから、どうしたのかなって思って、少し経った後、着いていったんだ。」
 そうだったんだ…。
「あ、そうだ。流星くんも、お水、いる…?」
 私は、お水を飲みに来たのを思い出して、流星くんに聞く。
「ありがとう。俺も欲しいな。」
 流星くんは、笑顔でそう言ってくれた。
 私がお水を渡すと、
「ちょっと話せる?」
 と聞かれたので、頷いた。
「じゃあリビングでいい…?」
「いいよ。」
 私たちがリビングのソファに座ると、流星くんは話し始めた。
「今日…じゃないなもう。昨日は、あの高校生の女の人から、助けてくれて、ありがとう。」
「えっ、あっ、どういたしまして…!役に立ったのなら、嬉しいっ…!」
 急にお礼を言われて、少し戸惑ったけれど、そう返事をした。
「流星くんも、あの男の子から、助けてくれて、ありがとう…!」
 そして、私もお礼を言う。
「ほんと、あのときは危なかったよ。セーフすぎた。というか、1日に、助けて助けられるみたいなあるの、なんか変な感じだね。」
「あはは…そうだね…。」
 確かに、1日に流星くんを助けて、流星くんに助けられるって、そうそうないかもしれない…。
 あ、そういえば…
「高校生の女の人2人、私の顔を見て去ってったよね。なんでだろう…?」
 私の顔、なんか怖い表情とかに、なってたのかな…?
「え、気づいてないの?じゃあ、俺たちが全員で帽子を被ろうって言った本当の意味も、知らないってことか…?」
 『気づいてないの?』のあと、ぼそっと言ってたから、聞こえなかった…。
「え…?」
 私は、そう聞き返したけど、
「いや、なんでもない!」
 って言われちゃったから、これ以上は聞かないでおいた。
「…みんな、楽しそうだったね。」
 ふいに、流星くんがそう言った。
「うんっ、そうだね…!みんな、笑顔だったもんね。楽しそうでよかった。」
 私は、そこまで言って気が付く。
「あ、あれっ、流星くんは、楽しくなかった…?」
「ごめん、誤解させちゃったか。そういうことじゃないよ。最近、咲花ちゃんたちのおかげで、俺たちの笑顔が、もっと増えた気がしたんだ。俺は、ここにいるだれよりも、楽しんでると思う。」
 そう言ってくれて、私はほっとする。
 だけど…。
「私も、ここにいるだれよりも、楽しんでるよっ…!」
 負けず嫌いの私は、流星くんにそう言う。
「あはは!いやいや、俺のほうが楽しんでるよ!」
 流星くんは、いたづらっぽくそう言った。
「す、少しからかってますか…?」
「ふふっ、敬語になってるよ?」
 再び、いたづらっぽく流星くんが言う。
 い、いつのまにか、敬語になってた…。
「や、やっぱりからかってるよね……⁉」
「どうかな~。」
 ど、どっちなんですか……⁉