引き戸を少しだけ開けて部屋を出れば、今日の育児は一応終了だ。日中は保育園で思いきり遊ばせてくれるおかげで、夜目を覚ますこともほとんどない。おかげで、日中にできなかった用事をすませることもできるようになった。
溜まった食器を洗ってから、洗濯機の予約。乾いた洗濯物を畳んで、明日の準備を終える。牛乳漬けになった数枚のタオルも洗濯剤入りのバケツに一晩漬けおく。連絡帳に書かれてある花の様子に笑みを浮かべながら、夜食べたものを書き込んだ。
後は寝るだけになったところで、買ったまま放置していた雑誌の存在を思い出した。
「そうだった、玲桜のこと」
忘れていた非は一日もないが、花が生まれてからは確実に彼が百花の心を占める割合は減った。
(格好よくなっちゃって)
鳳玲桜は、出会ったときから別世界の住人みたいな人だ。
薄茶色をした猫っ毛の髪に、透明感のある青い瞳。凜々しい眉と通った鼻筋に薄く形のいい唇、鼻先から顎のラインまで直線で結べるゴールデンラインは今も完璧の一言で、マッチ棒くらい余裕で乗せられそうな長い睫は、隣で横顔を見るたびに羨ましいと思った。
どうやったら、こんなに綺麗な人が生まれるのだろう。
神絵師が描く美青年がそのまま具現化したとしか思えない奇跡の容姿は、昔から別格ですべてにおいて超越していた気がする。
玲桜を前にしたら、中二病でなくとも異世界からの召喚者を疑ってしまう。
それほど彼は異質で、尊かった。
そして、寂しさを抱えた人でもあった。
もし、玲桜を形作る要素のどれか一つでも欠けていたなら、彼はあそこまで孤高ではなかったかもしれない。
溜まった食器を洗ってから、洗濯機の予約。乾いた洗濯物を畳んで、明日の準備を終える。牛乳漬けになった数枚のタオルも洗濯剤入りのバケツに一晩漬けおく。連絡帳に書かれてある花の様子に笑みを浮かべながら、夜食べたものを書き込んだ。
後は寝るだけになったところで、買ったまま放置していた雑誌の存在を思い出した。
「そうだった、玲桜のこと」
忘れていた非は一日もないが、花が生まれてからは確実に彼が百花の心を占める割合は減った。
(格好よくなっちゃって)
鳳玲桜は、出会ったときから別世界の住人みたいな人だ。
薄茶色をした猫っ毛の髪に、透明感のある青い瞳。凜々しい眉と通った鼻筋に薄く形のいい唇、鼻先から顎のラインまで直線で結べるゴールデンラインは今も完璧の一言で、マッチ棒くらい余裕で乗せられそうな長い睫は、隣で横顔を見るたびに羨ましいと思った。
どうやったら、こんなに綺麗な人が生まれるのだろう。
神絵師が描く美青年がそのまま具現化したとしか思えない奇跡の容姿は、昔から別格ですべてにおいて超越していた気がする。
玲桜を前にしたら、中二病でなくとも異世界からの召喚者を疑ってしまう。
それほど彼は異質で、尊かった。
そして、寂しさを抱えた人でもあった。
もし、玲桜を形作る要素のどれか一つでも欠けていたなら、彼はあそこまで孤高ではなかったかもしれない。
