抱きしめていた腕を解いて、花に両手を差し出すと、一瞬きょとんとした花が「いいよぉ」と百花の右手を両手で掴んだ。
「うんしょ、うんしょ」
あぁ、可愛いな。天使かな。
三歳児の力ではどう頑張ったって起き上がらせられないのに、一所懸命な姿に朝から胸がキュンキュンする。
「おぉ、すごい。起き上がれそうっ」
「うんしょっ、ままがんばって!」
「あともうちょっと――っ、よいしょぉ!」
かけ声とともに上体を起こした百花は、花が後ろに倒れ込まないよう抱き込んだ。そのまま立ち上がり、くるりと一回転する。
「ありがと! ママ、起き上がれたよ」
「はーちゃん、やった!」
「うん、頑張ったね! 朝ご飯食べよう」
抱き上げたまま、襖を開けて、リビングに向かう。
「はーちゃんは、なに食べたい? ご飯? それともパン?」
「ん――、ぱん」
「いいわね。スティックパンにしよう。それじゃ、はーちゃん、これ持って行って」
花にスティックパンが入った袋を渡して床に下ろすと、花が「わかった」とテーブルへ持って行った。
それを見て、百花は冷蔵庫から二種類のフルーツとヨーグルト、卵を出す。
「卵、ぐちゃぐちゃにしていい?」
「いいよー」
花の返事を聞いてから、台所においてあるリモコンでテレビをつけた。子ども番組が映し出されると、花はもうそれに釘付けだ。
「うんしょ、うんしょ」
あぁ、可愛いな。天使かな。
三歳児の力ではどう頑張ったって起き上がらせられないのに、一所懸命な姿に朝から胸がキュンキュンする。
「おぉ、すごい。起き上がれそうっ」
「うんしょっ、ままがんばって!」
「あともうちょっと――っ、よいしょぉ!」
かけ声とともに上体を起こした百花は、花が後ろに倒れ込まないよう抱き込んだ。そのまま立ち上がり、くるりと一回転する。
「ありがと! ママ、起き上がれたよ」
「はーちゃん、やった!」
「うん、頑張ったね! 朝ご飯食べよう」
抱き上げたまま、襖を開けて、リビングに向かう。
「はーちゃんは、なに食べたい? ご飯? それともパン?」
「ん――、ぱん」
「いいわね。スティックパンにしよう。それじゃ、はーちゃん、これ持って行って」
花にスティックパンが入った袋を渡して床に下ろすと、花が「わかった」とテーブルへ持って行った。
それを見て、百花は冷蔵庫から二種類のフルーツとヨーグルト、卵を出す。
「卵、ぐちゃぐちゃにしていい?」
「いいよー」
花の返事を聞いてから、台所においてあるリモコンでテレビをつけた。子ども番組が映し出されると、花はもうそれに釘付けだ。
