ずっと好き。

そっと私の胸に手を添え、


「治るから大丈夫だよ。免疫抑制剤ずっと
飲み続けることになると思うけど」


白川先生の声だ。相変わらず優しい声。
病棟はそんな白川先生にすごくメロメロだ。
財布やメモ帳に写真挟んで看護師達は肌身離さず
持ってるんだとか。


さっと去っていく先生。2人だけの時間って
こんな少ないんですか。寝てるふりやめればよかっ
た。

ーーーーー

桜降る季節、微睡のなか目が覚めた。すでに
移植済みの身体。持ち主の体内記憶が遺伝するとか
噂されてるけど迷信だよね…そんなの。


しばらくすると先生が来て経過観察。
「先生っブタの心臓移植でもよかったんじゃない
ですか?私持ち主に悪いことしてる気分です…」