澪の歌声が部屋に流れた。 小海は何も言わなかった。 ただ、最初の数秒を聴いたところで、作業中だったパソコンの画面から視線を外した。 少し高めで、柔らかい声。 けれど、ただ可愛らしいだけではない。 音程が安定している。 息の使い方にも特徴がある。 そして何より、歌い方に変な癖がない。 小海は最後まで聴き終えると、無意識にもう一度再生した。