大学を卒業する頃。 小海は自分自身の音楽制作会社を立ち上げることを決めた。 これまで所属していた会社を離れることには、不安もあった。 けれど。 自分が作りたい音楽を、自分の手で届けたい。 そう思った。 澪も、その夢を応援した。 「小海さんなら、きっと大丈夫です」 「根拠は?」 「……なんとなくです」 「それ、一番信用できないやつ」 「えぇ……」 澪がしょんぼりする。 小海は笑った。 「でも、ありがとう」 「はい」 その後、小海の会社は少しずつ大きくなっていった。