君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。



「小海さんに、ちゃんと伝えたかったからです」



「……」




「最初は、自分でも分からなかったんです。でも、小海さんと一緒にいると嬉しくて、会えないと寂しくて、優しくしてもらうとすごく嬉しくて……小海さんが他の人と話してると、なんだか嫌で」




澪の声が少し震える。



「それが、好きってことなんだって分かりました」


小海は何も言わない。


澪は続けた。


「だから……告白を忘れてって言われたとき、すごく悲しかったです」


「……ごめん」


「でも、諦めたくなかったんです」


澪は小さく笑った。


「後悔したくなかったから」




小海はしばらく黙っていた。






そして、ゆっくり立ち上がる。