君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。




二人は、初めてコラボしたときと同じスタジオで会った。


澪が入ってくる。


小海は椅子に座っていた。


いつもの眼鏡。


いつもの落ち着いた表情。


でも。





少しだけ緊張しているように見えた。




「澪」


「はい」


「さっきの曲」


「……はい」


「俺に向けて作ったって、本当?」






澪は頷いた。


「本当です」


「どうして?」



澪は一度俯いた。







そして。


勇気を振り絞って顔を上げる。