君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。



帰り道。



澪は一人で歩きながら、涙が出そうになるのを必死にこらえた。


違う。


そうじゃない。


困っていたんじゃない。


嫌だったんじゃない。


むしろ。










「……好きなのに」










小さな声が漏れた。



小海のことが好きだった。


だからこそ。


このまま終わりたくなかった。