君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。


「澪」


「はい……」








「あの告白、忘れて」








澪の顔から表情が消えた。


「……え?」


「俺が勝手に言ったことだから」


「でも……」


「もう気にしなくていい」


小海は笑った。


いつもの、落ち着いた笑顔。


けれど。







その笑顔が、今の澪には苦しかった。







「……分かりました」


それしか言えなかった。