「……」 小海は何も言わなかった。 けれど、心の中では。 ――可愛い。 それ以外の言葉が出てこなかった。 ステージが終わると、澪が友達と一緒に戻ってきた。 そして小海を見つける。 「えっ!?」 「こんにちは」 「な、なんでここに!?」 「仕事で近くに来たから」 「……見ました?」 「見た」 「……忘れてください」 「何を?」 「全部です……」 澪は顔を真っ赤にして俯いた。