「はい」 「なんか、さっきから怖い顔してません?」 「してない」 「してますよ」 「気のせい」 その夜。 帰宅した小海は、一人で椅子に座りながらため息をついた。 「……嫉妬とか、面倒だな」 自分でも呆れる。 まだ恋人でもない。 澪が自分のものでもない。 そんな立場で、誰かに嫉妬する資格なんてない。 それでも。 好きになってしまった以上、簡単には割り切れなかった。