その瞬間、小海が隣で小さく言った。 「大丈夫」 「……はい」 「いつも通り歌えばいい」 その言葉に背中を押されるように、澪はマイクを握った。 そして。 二人の歌が始まった。 小海の作る音楽の上に、澪の声が重なる。 会場が静かになる。 一曲目が終わった瞬間、割れんばかりの拍手が響いた。