君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。



帰りの電車は、それほど混んでいなかった。


二人は並んで座り、窓の外を眺めていた。


澪は今日の制作について話していたが、時間が経つにつれて声が小さくなっていく。




「……それで、最後のところ……」


「うん」


「……もっと……」


「澪?」



返事がない。


小海が横を見る。