楽曲制作が佳境に入った頃。 会社のスタジオが別の収録で埋まってしまい、二人は小海の自宅で作業することになった。 「お邪魔します……」 澪は玄関で靴を脱ぐと、きちんと揃えてから部屋へ入った。 「そんなに緊張しなくていいよ」 「だって、小海さんのお家ですよ?」 「ただの一人暮らしの部屋だけど」 「でも、初めて来たので……」 澪は部屋を見回した。