君の歌声に恋をした。天才作曲家と無自覚天然少女。


ある休日。


澪は友達と街へ出ていた。


買い物を終えた二人が駅へ向かって歩いていると、友達が突然「あ」と声を上げた。


「どうしたの?」



「いや、あれ……」





澪も友達が見ている方向へ目を向ける。


カフェの大きな窓。


その向こう側に。


見覚えのある人物が座っていた。




「……小海さん?」


澪は足を止めた。


小海は向かい側に座っている女性と話している。