図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜




私も真似して跳ねる。


「こう?」


「もう少し膝を曲げるといい」


「なるほど」


そう言って私はまた飛んでみた。


汐留くんも飛ぶ。


「こう……」


何回か二人で跳ねていると、汐留くんが言った。


「うん、いい感じ」


「ちょっと……できる気がしてきたかも」


私が少し息を切らして言うと、汐留くんが頷いた。



「昔できなくても、今できることもあるから、やってみるといい」


「そうだね。ありがとう」


そんな会話をしているうちに、いつの間にか住宅街に入り、分かれ道にさしかかった。


「俺、こっちなんだ」


汐留くんが指差す。


「あ、私はあっち」


私は、汐留くんと違う道を指した。


汐留くんが頷き、


「じゃあ、また」


「う、うん。また」


「勉強、頑張ろうな」


あっ、そうだ。考査。


私、なんで二重跳びの練習してたんだろう。


汐留くんにも付き合わせちゃって。


「そ、そうだね」


そう言って、私たちは軽く手を振って別れた。


一人になった帰り道。

初めて汐留くんと帰ったけど、あっという間で、ちょっと……楽しかったな……。


それに夏休みは--


夏祭りと、それからバスケの練習。


汐留くんと会う約束が、二つもできた。


‥‥‥まだ考査すら始まってもいないのに、今から少し緊張してきた……。



で、でも、とりあえず勉強頑張ろう。