バスケの試合観戦が終わって、スポーツ観戦が思いのほか楽しかったので、私は由梨と一緒に、今度は佳奈のバドミントンの大会を観に行った。
佳奈はいつもの明るい雰囲気とは違って、コートの上では真剣で、鋭いスマッシュを何度も決めている。
私と由梨は、そのたびに「かっこいい〜」と言いながら拍手する。
佳奈は初戦を勝ち上がった。
試合が終わると、由梨と二人で佳奈のもとへ向かった。
「お疲れ様!カッコよかったよー」
「スマッシュ速くて、球が見えなかったよ」
私、由梨の順で言うと、佳奈は汗を拭きながら、少し照れたように頷いた。
ふいに、
「佐々木さん!」
と声がした。
振り向くとなんと、谷口くんが立っていた。
「あれ、来てくれてたんだ」
佳奈が目を丸くする。
「うん。お疲れ様。あと、おめでとう」
谷口くんが笑うと、
「ありがとう」
と、佳奈もにっこり笑った
◇
バスケとバドミントンの観戦が終わり、
それから、学校は期末考査の準備期間に入った。
教室には、考査前のピリッとした空気と、夏休みを心待ちにしている浮き足だった空気が、入り混じっていた。
部活や委員会活動は休止になるけれど、図書委員の当番はある。
今日が夏休み前の最後の当番だった。
