「汐留くんってしーちゃんのこと好きなのかな‥‥‥。私たちの中で、一番二人の様子気にしてたし」
由梨の言葉に、私は立ち止まる。
「佳奈?」
「由梨、あのね‥‥‥」
私は、ハイキングで起きたことを由梨に話した。
私が話し終えると、由梨は少し納得したように頷いた。
「だから最近、しーちゃんに汐留くんとのこと聞かなかったんだね。今までなら、もっといろいろ聞いてたのに」
私は苦笑する。
私、前はそんなに聞いてたのか。ちょっと反省。
「まあ、ね」
けれど、由梨は少し沈んだ面持ちになる。
「しーちゃんがどう思ってるか分からないけど‥‥‥。しーちゃんと汐留くん、もし付き合ったら大変かもね」
「え?」
「だって、さっきの浅井さんたち見たでしょう?付き合ったらどうなるのか‥‥‥」
「あ‥‥‥。た、確かに‥‥‥」
私は頭を抱える。
私は二人の気持ちを考えるので精一杯で、その先のことは考えていなかった。
由梨はちらっと栞たちの方を見る。
国枝くんもいつの間にかいなくなり、二人は向かい合って立っていた。
由梨は、頬を緩めた。
「でも‥‥‥あの二人すごくお似合いだと思う‥‥‥。最初は分からなかったけど、纏う空気が似ている気がする」
その言葉に、私もぱっと顔を明るくした。
さすが、由梨は分かっている!
「だよね、私もそう思う!二人とも穏やかで、落ち着いてるし」
「そうだね」
由梨は、いつものように可愛らしく笑った。
