応援スペースは人でいっぱいになった。
女子だけではなく、男子生徒も応援に来ている。
ほとんどが私服なので、どの学校の応援に来たのかは分からなかった。
コートでは、選手たちはまだウォーミングアップの最中で、それぞれのチームがパスやシュートをしている。
それが終わると――。
審判の先生の掛け声で、両チームがコートの中央に集まり、整列する。
そして、一礼。
「お願いします!」
と、挨拶をする。
――わー、いよいよ始まるんだ。
私は、はやる気持ちを抑えるように、胸に手を当てた。
両チームの選手が、一名ずつセンターサークルの中央に立ち、二人の周りに他の選手が立っている。
汐留くんはベンチスタートで、谷口くんはコートに立っている。
相手チームには国枝くんがいる。
先生がポールを上に投げる。
二人の選手が同時に飛び上がる。
東高の選手が、先にボールに触れる。
ボールは、そのまま東高の選手に渡った。
ダム、ダムと、ボールが床を打つ音。
選手の足元で、キュッキュと鳴るシューズの音。
掛け声や、観客たちの歓声が体育館に響く。
東高の選手が、前や後ろ、斜めにいる味方に次々とパスをしていく。
みんな迷いがないように見えるし、スピード感がすごい。
