図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜


七月に入った。



衣替えもとうに済ませ、蒸し暑い夏がじりじりとやってきた頃。



今日は、バスケ部の練習試合当日。



私が通っている高校――東高と、南高が対戦することになっている。場所はうちの高校の体育館。



結局、私たち三人は、汐留くんは喜ばないだろうということで、谷口くんと汐留くんのうちわは作らなかった。
私も持ってるのちょっと恥ずかしいし。



私は校門で佳奈たちと待ち合わせてから、向かった。



体育館に入って、周りを見渡す。



奥のバスケットコートを練習試合に使い、手前を応援スペースにしているようだった。



早めに来たのに、応援スペースにはもう何人かの生徒がいた。



「やっぱり女子が多いね」



由梨も周りを見ながら言った。



「本当だね」

私は頷いた。



バスケ部は、この練習試合のほかに、これから公式の大会も控えている。


ただ、大会の場所は遠く、それに汐留くんは公式戦に出ない。



だから今回の試合は、バスケ部の試合だけではなく、汐留くんのプレーを見たい子にとっても貴重な機会らしい。



汐留くんは助っ人として、大会前の練習に付き合ったり、こうして非公式の試合に出たりしている。



最近は特に遅くまで練習している――


らしい。



汐留くん本人から聞いたわけではなく、全部佳奈たちからの情報だ。



だから最近、眠そうだったんだ。



同時に、やっぱり汐留くんは、私とは違う世界にいるんだなと思ってしまった。