図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜

今度は大きく頷く。



「行くよ。応援するね!」



「お!ありがとう」



谷口くんが笑った。



私は内心で胸を張った。



--少女漫画好きとしては、イケメン二人の活躍を拝まないわけにはいかないもんね。



「由梨も行くって。栞は……どう、かな」




言葉を、つい濁してしまう。



栞は--
『バスケのルール、分からないから......』とか思ってるかな。



でも、図書委員で汐留くんと少し仲良くなって、気持ちに変化があったりしないかな。



誘ってみようかな?


あー、これは余計なことかな。



でも誘うだけだし。



ため息をついた。



これだから自分はーー。



谷口くんの顔を見る。



谷口くんは、優しく微笑んで私を見ていた。



私が迷っているのを察しているのかもしれない。



ほんと、谷口くんってエスパーみたい。



「聞いてみてもいいんじゃないかな」



谷口くんの言葉に、私は声を弾ませた。



「え、いいのかな」




谷口くんはうなずいた。



--よし!



「まあ、俺も西本さんが応援に来たら、朔がどんな反応するか気になるしな」



そう言って、谷口くんはまた例の意地悪な笑みを浮かべた。



「谷口くんって……」



「うん?」



「汐留くんのこと好きだね……」



谷口くんは目をぱちくりさせた。



それから、また口角を上げて言った。




「まあね」