図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜




もちろん、友達だからって、なんでも話せるわけではないとは分かっている。




だけど、栞は友達の中でも、どこか一歩引いているように見える。




遠慮しているのかなと思うと、少し寂しい。



私は――もう少し、栞と仲良くなりたいんだけどな。



でも、単に恥ずかしがり屋なだけかも。



とにかく、谷口くんとの約束もある。



汐留くんのことは、我慢して見守ろう。








幸い、部活中は練習に集中することができた。



大会も近いので、少し気合も入る。



私たちは二人一組になり、交互にシャトルを打ち返していた。


シャトルを打つたび、乾いた音が体育館に響く。左右に動きながら、相手の返球に合わせてラケットを振る。



汗が頬を伝い、足も少しずつ重くなってきた。




ひと区切りついたところで、


「きゃー」


「かっこいい」



バスケットコートから女子たちの歓声が聞こえてきた。



バドミントン部がある日は、バスケ部も体育館の片面を使っている。



そして、見なくても、今何が起きているのか分かる。



汐留くんがバスケットコートに入ってきたのだ。



汐留くんは、図書委員になってから、たまにこうして練習に遅れてやってくる。


「汐留くーん」

「こっち見てよー!」



バスケットコートの周りを、たくさんの女子たちが囲んでいる。



--今日も賑やかだな。