図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜



私の提案で、四人でゴミ拾いをすることになった。



前に栞と谷口くんが歩いている。




谷口くんは猫を指して何か言うと、栞は笑った。



--へー。



栞があんなふうに男子の前で笑うの、珍しい。



よっぽど面白い話なのかな。



あとで聞いてみよう。



そう思ったのと同時に、ドサッという音が聞こえた。



隣をみると、汐留くんがゴミ袋を落としていた。



手が滑ったのかな。



汐留くんはゴミ袋を拾うと、また真顔で二人を見ていた。



……なんでそんなに見てるんだろう。


ちょっとこわーい。


空気!

空気を変えよう!



「ね、ねえ、見て!あっち、結構ゴミあるんじゃない?拾いに行こうよ」






道の脇でゴミ拾いをしているとき、私はさっきの谷口くんとの出来事を栞に問いただした。



やっと聞くことができて、開放感。



栞は少し顔を赤くしながら、事情を説明してくれた。




どうやら谷口くんは、ただ栞を助けただけらしい。
(私は心の中で谷口くんに詫びた。疑ってごめん)







急に雨が降ったので、みんなで雨宿りすることにした。



私と谷口くんは、中学時代の話で盛り上がった。



けれど、私はときどきちらちらと後ろに視線を向けた。




さっきの汐留くんの反応が、少し気になったから。




汐留くんは栞と何か話をしていた。