図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜

「へー。似てるの?」



「顔は似てるかも」



顔似てるんだったら、絶対イケメンじゃん。



私は、ちょっとだけ胸を張る。



「私はね、妹が三人いるの。だからうちは四姉妹」



聞かれてもいないのに、しゃべってしまう。



私は、自分の家族の話をするのが好き。


「四姉妹......」



さすがの汐留くんも、目を瞬かせた。



「そう。上から十四歳、十二歳と六歳」



汐留くんは「そうか」と相槌を打つ。



「次女はね--」



相槌しか打たない汐留くんに構わず、私は姉妹たちについてペラペラと話し始めた。



「--それで、一番下の子はね。結構やんちゃで」



そして、ふと思い出したように付け加えた。



「あっ、栞の妹ちゃんと同い年なんだ。それでたまに一緒に遊んでるよ」



汐留くんは、ぴたりと手を止めた。


「西本さん、妹いたんだ」



「そうそう。あんまり栞と似てないんだけど。あれっ……」



前を見ると、噂の栞と谷口くんがいた。



ん?



なんか二人……くっついてる?



谷口くんが片手の手で栞の手をつかみ、もう片方の手を栞の腰に添えている。


あ、でも、離れた。



栞が頭を下げて、ペコペコしている。



--何?どういう状況?




まさか、谷口くん、栞に変なことを……。



「二人、どうしたんだろうね」という意を込めて、隣の汐留くんを見やった。