図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜

後ろでは、女子たちが信じられないという表情でこちらを見ている。



私はなるべく彼女たちを見ないようにしながら、答えた。



「12番だよ」



「12番......」


と汐留くんが小さく呟く。



その声と同時に、後ろから


「え、12番?オレと一緒じゃん」


の声がした。



汐留くんの後ろから谷口くんがひょこっと顔を出す。


「よろしくねー、西本さん!」


と笑顔で言われる。



そのキラキラな笑顔に、思わず後退りしてしまった。



「よ、よろしくね」

顔が少し引き攣ってしまう。



「汐留くんは何番なの?」



私の後ろから佳奈が聞いた。佳奈はまだペアが見つかってないみたい。



由梨を探すと、すでに北橋さんと組んでいた。



「11番」



汐留くんが答える。



「あ、私と一緒だー!よろしくー」



と佳奈がそう言うと、汐留くんは頷いた。



「よろしく」




汐留くんのペアが佳奈だとわかった途端、汐留くんファンの女子たちの険しい視線が、私から佳奈へと移った。


谷口くんファンらしい子は私をじっと見ているので、慌てて目を逸らす。



対して佳奈は、そんな視線なんてどこ吹く風で、気にすることなく汐留くんと話をしている。


「西本さん、行こうか」


「うん」



谷口くんに声をかけられ、私は谷口くんと並んで歩きだした。