図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜




六月。


今日は学校行事——ハイキングがある。



学校近くにある小さな山を登ることになっている。



学校からは徒歩で十五分ほど。



高校生でただ登るだけではつまらないだろうという配慮なのか、このハイキングは、ゴミ拾いをしながら登る。


しかも二人一組で、どの組がより多くゴミを拾えるかを競うことになっている。


ハイキングという名の、ゴミ拾い大会。



なので、みんな「ゴミ拾い」と呼んでいる。



ペアはゴミ拾いの直前にくじで決めることになっていた。



事前にくじをしないのは、交換の機会がないようにするためだそう。



私は体力もないし、おまけにあまり親しくない同級生がペアになったらと思うと、とても憂鬱だった。



とにかく、ペアの人の足を引っ張りませんように。



私は祈る気持ちで学校へ向かう。









学校に集合し、みんなで歩いて山へ向かう。



今日は全員、学校指定の緑色のジャージ姿。



「めんどくさいな〜」

「つーかなんでゴミ拾いもしないといけないんだ」

「だよねー」

文句言いつつも、みんな楽しそうだ。



ノリのいいこのクラスは、基本イベントが好きなのだ。



私は佳奈と由梨と三人で並び、歩道を歩く。



その先には、ハイキングで登る山が見えていた。



青い空の下、厚い雲が山の上に浮かんでいる。