朝。
私は、窓の外から差し込む太陽の光で自然と目を覚ました。
ベッドの上で上半身を起こすと、膝を抱え、顔を布団に埋める。
「はー、ついに来ちゃったかー」
ひとり呟いた。
やがて諦めて、足を床につけ、立ち上がった。
そしていつもより重い足取りで歩き出した。
◇
「おはよー」
朝食を準備している母に声をかける。
「あ、おはよう」
母が振り向いて言った。
「おねーちゃん、おはよう」
六歳の妹のしずくは、すでに席について、目玉焼きを食べていた。
「おはよう、しずく」
私も朝食を運び、しずくの隣に座る。
「今日はいい天気ね。絶好のハイキング日和じゃない」
そう言いながら、母も席に着いた。
「うっ......」
母の言葉に、思わずげんなりしてしまう。
私の心情を察したのか、母は励ますように言った。
「まぁ、気楽にやりなさいよ。あんた、いつも本ばっかり読んで運動してないでしょ。いい機会じゃない」
「そ、そうだけど......」
「お姉ちゃん、がんばってね」
可愛い妹にまで励まされる。いつもなら可愛くて癒やされるのに、今日ばかりは......。
