図書室の恋だより〜君とこの先もページをめくりたい〜




次の日は図書当番。

「西本さん、行こう」

「うん」

いつものように、教室で汐留くんに声かけられ、一緒に図書室へ向かう。

オリエンテーションの日から汐留くんは、毎回声をかけてくれる。

最近では、もう一緒に行くのが当たり前になっていた。



いつもは、図書室まで無言。

けれど、今日は少し勇気を出してみる。


渡り廊下を歩き出したとき、私は汐留くんに声をかけた。

「汐留くん、この前はありがとう。一緒に栞を探してくれて」


私から話しかけてくるなんて思わなかったのだろう。

汐留くんは、少し驚いた様子で、こちらを見た。



「あの栞……実は祖母にもらったもので。あ、祖母は今でも元気なんだけど」

一応、付け加える。

「すごく気に入っているから、汐留くんが探してくれて、本当に嬉しかった」

それから、少し言葉を選ぶ。