支度を終えた私たちは、三人で神社へ向かった。
夕方だというのに、空はまだ明るく、夏の暑さが肌にまとわりつく。
神社に近づくと、大きな鳥居が見えてきた。
鳥居の向こうには屋台が並び、どこかの屋台で何かを焼いているのか、白い煙がゆらゆらと立ち上っている。
たくさんの人が行き交い、にぎやかな声が聞こえてくる。
神社に着くと、汐留くんと谷口くんは、すでに鳥居の柱のそばで待っていた。
二人は私服で、顔立ちも良く、スタイルもいいので、人目を引いている。
近くにいる女の子たちが、ちらちらと二人の様子をうかがっていた。
谷口くんと話をしていた汐留くんが、こちらに気づいた。
「お待たせー!」
佳奈はいつもの明るい調子で言いながら、二人のところへ向かった。
谷口くんが笑う。
「おお!みんな可愛いじゃん!なあ、朔?」
汐留くんは小さくうなずいた。
それから汐留くんと目が合ったけれど、恥ずかしくなって、思わずうつむいてしまう。
汐留くんの私服姿、初めて見た‥‥‥。
白の半袖シャツにカーキのチノパン。
シンプルな格好なのに、なんか、かっこいいな‥‥‥。
佳奈が嬉しそうに笑う。
「でしょー」
「三人で一緒に来たの?」
「そうそう!由梨の家で着付けして、祭りが終わったあと、由梨の家に泊まるんだよね」
