「別れて欲しい。理由は色々ある。一番は将来の事を考えられない、からかな。まだ高校一年だけど、私には夢があるし目標もあるから。」
葵くんにそう言った。
花の都、パリに行って聖地巡礼をしたいし、もっと語学の勉強をして、世界を広げたい。
嘘は一つも言ってない。
明日になれば、学校中にこの話題が広がってる。
「乗り換えたりはしないから。都鳥くんは相談に乗ってくれてただけ。誤解しないでね。」
音無くんに向かって、念を押して言った。
彩ちゃんが、真緒と呼んだ。
担任の涼風先生に、体調が悪いので早退しますと、言い通学鞄を肩に掛けて、教室の後ろのドアから出ていった。
誰も、追い掛けては来なかった。



