「葵くんッ。」 泣きながら、腕を回して縋りついた。 最後の方は必死で何を口走ったとか、記憶になかった。 葵くんの肌に触れて、気持ちが良かった。 お母さんは私を葵くんと結婚させて、玉の輿に乗せたいみたいだが、きっと、葵くんのご両親が許さない。 私は両親が離婚していて、お母さんはキャリアウーマン。 おじいちゃんは政治家で、おばあちゃんは元音楽教師。 もっと、家柄が良く財力の優れたお嬢様が、葵くんの結婚相手に選ばれる。 葵くんとは長くても、高校を卒業するまでの関係だと思った。