「後、もう一個相談があって。」
「まだあるのかよ。」
ストローでアイスコーヒーを飲もうとしていた都鳥くんは、手を止めてげんなりした顔を。
もうお腹いっぱいって、感じだった。
「葵くんに避けられてて……。」
「今日も一緒にいただろ。」
学食でいつもの四人で食べた。
「……私と意図的に接触を避けてるみたいで。」
手も肩も触れ合わなかった。
「言われてみれば、桜森の機嫌が良かったな。」
「その、……最中に何か致命的なミスを犯しちゃったのかも。」
私の性の知識は乏しい。
「それが何か分からなくて……。」
「入夏。」
正面から真っ直ぐ、都鳥くんに見据えられる。
「俺に相談したところで答えは出ないぞ。結局のところ、二人の問題だ。直接、確かめるしか方法はない。」
「……そうだよね。ごめん、付き合わせて。」
腹を決めた。
次の日、一年一組の教室で事件は起きた。
「昨日、二人でファミレスにいただろ。」
都鳥くんと私を指差して、音無くんが言った。
「奥の方の席で、親密そうに話してた。泉宮と別れて都鳥に乗り換えるのか?」
空気が凍った。
音無くんの言葉は、私に向けられたもの。



