恋人同士になった二人



「…はぁ、んっ。」

キスの合間に吐息が漏れた。

酸素を求める息苦しさと、葵くんの熱い舌に絡め取られて、口内の敏感なところを擦られて、気持ち良いのと苦しいのが混ざり合う。

溢れそうになる唾液を葵くんが飲み込んだ。

舌先を吸われて、甘く歯を立てられて……。


キスのレパートリーって、いくつあるの?!と、頭はパニックだった。

重ねるだけじゃなくて、啄まれて角度を変えて。

舌で唇をノックされたが、頑なに口を閉じてると、

「口、開けて。」

低く、色っぽい声で言われた。

言葉に従いおずおずと口を開くと、その隙間から舌が入って来た。

そこからはもう独壇場。


唾液が水音を立て、部屋に響いた。