恋人同士になった二人



葵くんの部屋は、畳の上に高そうな絨毯が敷かれていて、その上にベッドが置かれていた。

広いお屋敷の奥に、葵くんの部屋があった。

「タ、タイム!」

「ん?」

「……無理。」

「往生際が悪いよ。真緒ちゃんから、誘ったのに。」

ベッドに押し倒されて、下から見上げていた。


「恥ずかし過ぎて死ぬ……!」

ムードもへったくれもないが、そう主張した。

この先に進める気がしない。

部屋に二人きりで、ベッドの上にいる状況に耐えられない。

世の中の男女は、普通にしてるのか。


緊張に心臓が持たない。


「良い子で待つのは性に合わないって、前に言ったけど、真緒ちゃんに嫌われたくないから、我慢したんだよ?ご褒美、欲しいな。」