雨が降る夕方。 私─日向心春(ひゅうが こはる)は傘も差さずにただベンチに座っていた。 ぽつ、ぽつ、と空から降ってくる雨粒が頭の上で弾ける。 冷たくて、少し痛い。 だけどそんなのも気にならないくらい、私はさっき言われた言葉で頭の中が支配されていた。 『日向はさー、女って感じしないよな!』