クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

ホームセンターで無事に特大ダンボールとペンキを買い終えたものの、さすがに量が多くてズッシリと重い。

「う〜……重い」

私が袋を持ち直そうとすると、隣からスッと大きな手が伸びてきて、ダンボールとペンキの袋をまとめてかっさらっていった。

「あ、氷室くん!? ダメだよ、そんなに持ったら重いって!」

「うるさい。お前はこれ持ってろ」

そう言って冴くんが私の手に握らせてきたのは、一番軽くて小さなモールの袋だけだった。

「でも、氷室くんばかり重い荷物持つの申し訳ないよ……」

「いいから黙って歩け。お前に重いもん持たせるわけねぇだろ」

冴くんはそっけなく言うけれど、一人で全部の荷物を抱えてくれている。
私の持つ袋だけ露骨に軽くなるように配慮してくれていたことに胸の奥がじんわりと温かくなる。

やっぱり氷室くんって、口はちょっと悪いけどすごく優しいんだなぁ……

「……なんだよ」

じっと見つめていたら、冴くんが怪訝そうに眉をひそめた。