クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

学園を出て、ホームセンターへの道を二人で歩く。

うぅ……やっぱり氷室くん、無理やり付き合わされて怒ってるのかな……

申し訳なくなってチラチラと彼の横顔を見ると、冴くんはハァとため息をついた。

「……なんだよ」

「あ、ううん! 氷室くん、忙しいのに買い出し付き合ってくれてありがとうね。最高の友達を持って私、本当に幸せだな〜って……」

私がニコニコしながらお礼を言うと、冴くんの足がピタリと止まった。

「……お前、またそれか」

「え?」

冴くんはガシガシと自分の髪をかき混ぜると、どこか痛む頭を押さえるように片手で額を覆った。

「俺はいつからお前の『パシリ友達』になったんだよ……」

「ええっ!? パシリだなんて思ってないよ! 頼りになる素敵な友達だって……」

「……はぁ。もういい、喋るな。バカが伝染る」

冴くんは呆れたように歩き出してしまったけれど、その耳の先端はやっぱりほんのり赤くなっていて。
私は首を傾げながら、彼の大きな背中を追いかけるのだった――。