クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

私立綾瀬小路学園の放課後。教室ではクラスの出し物の買い出しリスト作りが行われていた。

「装飾用のモールと特大のダンボール、あとペンキの買い足しね……」

メモを取っている私のところに、煌月さんがやってきてポンと肩を叩いた。

「一ノ瀬さん、買い出し行ってきてくれる? ホームセンターまで重い荷物になるから、助っ人呼んでおいたわよ」

「えっ、助っ人……?」

教室の入口から低く短い声がして振り返ると、そこには不機嫌そうにカバンを担いだ冴くんが立っていた。

「……なんで俺が荷物持ちなんだよ」

「冴くんが一番力持ちで頼りになるからに決まってるじゃない。一ノ瀬さんに怪我でもさせられたら困るでしょ?」

煌月さんがニヤッと笑うと、冴くんは「チッ」と舌打ちをして顔をそっぽに向けた。けれど、断ることなく私の隣まで歩いてきてくれる。