新学期が始まってしばらく経った秋口。
私たちが通う私立綾瀬小路学園は、年に一度の大きなイベントである文化祭――通称『綾瀬祭』の準備期間に入っていた。
私達は中学1年生。今年が初めてなのでみんなワクワクしている。
「一ノ瀬さん、看板のペンキ塗り手伝ってもらっていい?」
「あ、うん! 今行くね!」
放課後の教室は、机が端に寄せられ、ダンボールや絵の具の匂いでいっぱいになっている。
私のクラスの出し物は、定番の「体験型迷路」。みんなでワイワイ作業をする。
「おい冴、そっちの木枠重いから手伝え〜」
「……自分で持て。軟弱かよ」
教室の後ろでは、結城くんたち男子グループが大道具の組み立てをしていた。
文句を言いながらも、冴くんはサッと腕まくりをして重い木枠を軽々と持ち上げている。
いつも整っている制服の袖を捲り上げた腕のラインや、真剣な横顔。
作業に集中している彼の姿に、周りの女子生徒たちからも「氷室くんカッコいい……」と小さな歓声が上がっていた。
私たちが通う私立綾瀬小路学園は、年に一度の大きなイベントである文化祭――通称『綾瀬祭』の準備期間に入っていた。
私達は中学1年生。今年が初めてなのでみんなワクワクしている。
「一ノ瀬さん、看板のペンキ塗り手伝ってもらっていい?」
「あ、うん! 今行くね!」
放課後の教室は、机が端に寄せられ、ダンボールや絵の具の匂いでいっぱいになっている。
私のクラスの出し物は、定番の「体験型迷路」。みんなでワイワイ作業をする。
「おい冴、そっちの木枠重いから手伝え〜」
「……自分で持て。軟弱かよ」
教室の後ろでは、結城くんたち男子グループが大道具の組み立てをしていた。
文句を言いながらも、冴くんはサッと腕まくりをして重い木枠を軽々と持ち上げている。
いつも整っている制服の袖を捲り上げた腕のラインや、真剣な横顔。
作業に集中している彼の姿に、周りの女子生徒たちからも「氷室くんカッコいい……」と小さな歓声が上がっていた。

