クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

「よし、女子は一ノ瀬で決定な。で、男子はどうする?」

男子側もシーンと静まり返っている。
先生は面倒くさそうにパラパラと名簿をめくった。

「じゃあ男子は……氷室、お前頼むぞ」

「断ります」

ピシャリと、刃物のように鋭く冷たい声が教室に響いた。

教卓にいた先生も思わず言葉を詰まらせる。
冴くんは肘をついたまま、心底だるそうに先生を冷たい目で見つめていた。

「俺、そういう無駄なイベント興味ないんで。他のやつにやらせてください」

容赦のない拒絶。
教室全体の空気が一瞬で凍りつき、誰一人として息すら吸えない緊張感が走る。
しかし、担任の先生もそう簡単には引かなかった。

「駄目だ。お前な、成績は学園トップだからって、日頃の授業態度も行事もやる気なさすぎるだろ! 委員会も一個も入ってないんだから、たまには学校のために働きなさい!」

「俺の態度と委員選出は関係ないでしょ」

「大ありだ! これ以上やる気のない態度続けるなら内申書に書くぞ。それに、一ノ瀬一人にこんな重労働押し付ける気か? 男子の力仕事もあるんだぞ!」