クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

夕食と入浴を終え、夜の自由時間。
男女別の宿泊部屋に戻った私は、一緒の部屋になった煌月さんと二人きりになった。

「ふぅ……お風呂、気持ちよかったね、煌月さん!」

私がパジャマ姿で自分の布団に腰を下ろすと、たたみに座っていた煌月さんは意を決したようにすっと背筋を伸ばした。

「……一ノ瀬さん」

いつもと違う真剣な声に、私は首を傾げる。

「なあに……?」

煌月さんは大きな目をまっすぐに私に向けて、少しだけ頬を赤くしながら言った。

「私ね、氷室くんのことが好きなの」

「……えっ?」

予想外のストレートな告白に、私はポカンと口を開けてしまった。

「転校してきたあの日、一目見た時から……ずっと好き。冷たいところも、不愛想なところも、全部すごくカッコいいなって思ってるの」

胸の前で両手を握りしめて、乙女な顔で語る煌月さん。すごく可愛くて、まるで漫画のヒロインみたいだ。

「だからね、一ノ瀬さん。お願い……私に協力してくれないかな?」

「き、協力……!?」

「うん! 一ノ瀬さん、氷室くんと仲良さそうだから……私の恋、応援してほしいの!」