クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

転校生の煌月綺音ちゃんが来てから数日。

「みんなー、来週の1泊2日勉強合宿だけど、今日中に班決めを完了させて提出するように!」

HRでホームルーム委員がそう告げると、教室が一気に「イエーイ!」「合宿楽しみ〜!」と大騒ぎになった。

「班は男子2人、女子2人の4人組ね! 仲良い同士で組んでね〜」

その言葉を聞いた瞬間、隣の席の氷室くんが面倒くさそうに溜め息をついた。

男子2人、女子2人かぁ……。私は葵とゆいと組みたかったけど、私たちは3だから割れちゃうな……どうしよう

私が困って首を傾げていると――バンッ!と私の机に手が置かれた。

「一ノ瀬ちゃん! 俺たちと一緒に班組もうよ!」

笑顔で声をかけてきたのは、結城蓮くんだった。

「えっ、結城くん……? でも、男子ふたりってことは……」

驚く私の目線の先で、氷室くんが相変わらず不機嫌そうな顔のまま、フイッとそっぽを向いた。

「俺と冴で男子ふたり。女子が一ノ瀬ちゃんなら、ちょうどいいでしょ?」

「え、でも私なんかと組んでいいの……? 氷室くんも嫌じゃない……?」

私が恐る恐る尋ねると、氷室くんは不機嫌そうな声のまま、ぼそっと呟いた。

「……お前が他の奴と同じ班になったら、余計なトラブル起こして面倒だからな。俺の目の届くところにいろ」

えっ……私ってそんなにトラブルメーカー扱い……!?

完全に子供扱いされている気がして「むぅ……」と口を尖らせる私。でも、仲間外れにならずに済んでホッとしたのも事実だった。