クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

リビングに戻るとちょうどお父さんも帰ってきていて、家族四人での賑やかな夕食が始まった。

「緋奈、今日も学校は楽しかったか? 変な男にからかわれたりしてないか?」

お父さんがハンバーグをほお張りながら、心配そうにこちらを見てくる。

「もう、お父さんったら気が早いわよ。緋奈は学校で女子のお友達と仲良くやってるわよね?」

「うん! 放課後もおしゃべりしてすごく楽しかったよ!今度遊びに行く約束もしたの!」

「そうかそうか。……でもな、緋奈はメガネをとったらこんなに可愛いんだから、いつ悪い虫がつくかお父さんは心配で……」

そう言って、お父さんは目尻を下げながら私をまじまじと見つめてくる。

「お父さんったら親バカなんだから! 私は地味だし、男の子にモテるなんて絶対ないよ」

「そんなことないよー! お姉ちゃんは世界一可愛いもん!」

横から優希が言ってくれた。

「ふふっ、ありがとう優希」

温かい笑い声に包まれた、いつもの平和な食卓。

私は家族の皆が大好きだ。