一ノ瀬を教室まで送り届けた俺は、「ちょっと用事」と言い残し、一人で校舎の裏手へと向かっていた。
そこは、放課後にファンクラブの女子どもがよく集まっている場所だ。
「ねえ、そろそろ見に行ってみる?」
「ウケる〜、黒縁メガネ泣かせてやりたい!」
ヒソヒソと楽しそうに笑い合う声。
その中央に、俺は冷ややかに影を落とした。
「……何がそんなに面白いんだ?」
「ひ、氷室くん……!? どうしたの、こんなところで……」
突然現れた俺に、女子たちがパッと顔を華やがせる。
だが、次の瞬間、俺の顔を見た全員の表情が凍りついた。
自分でも分かっていた。今の俺の目は、手加減なしに殺気立っている。
「資料室のドアにモップ挟んだの、お前らだろ」
地底から響くような声で問い詰める。
「え……? なんのこと……? 私たち、何も知らな――」
「嘘つくな」
俺が一歩踏み出すと、女子どもは怯えて後ずさった。
「一ノ瀬の靴箱に紙入れたのも、バッグ隠したのも、全部お前らだろ。……俺が気づいてないとでも思ってたのか?」
「な、なんであんな地味なメガネ女子の肩持つ の……!? 冴くん、あいつに騙されてるよ! 冴くに馴れ濡れしく話しかけるから、ちょっと懲らしめてやろうと――」
そこは、放課後にファンクラブの女子どもがよく集まっている場所だ。
「ねえ、そろそろ見に行ってみる?」
「ウケる〜、黒縁メガネ泣かせてやりたい!」
ヒソヒソと楽しそうに笑い合う声。
その中央に、俺は冷ややかに影を落とした。
「……何がそんなに面白いんだ?」
「ひ、氷室くん……!? どうしたの、こんなところで……」
突然現れた俺に、女子たちがパッと顔を華やがせる。
だが、次の瞬間、俺の顔を見た全員の表情が凍りついた。
自分でも分かっていた。今の俺の目は、手加減なしに殺気立っている。
「資料室のドアにモップ挟んだの、お前らだろ」
地底から響くような声で問い詰める。
「え……? なんのこと……? 私たち、何も知らな――」
「嘘つくな」
俺が一歩踏み出すと、女子どもは怯えて後ずさった。
「一ノ瀬の靴箱に紙入れたのも、バッグ隠したのも、全部お前らだろ。……俺が気づいてないとでも思ってたのか?」
「な、なんであんな地味なメガネ女子の肩持つ の……!? 冴くん、あいつに騙されてるよ! 冴くに馴れ濡れしく話しかけるから、ちょっと懲らしめてやろうと――」

