クールな氷の王子は無自覚地味子を独占したい

「ちょっと緋奈ぁぁぁぁっ! なにあれカッコよすぎるんだけど!!」
「すごーい! すごいよ緋奈! まさに疾風迅雷って感じだったよ〜〜っ!」

真っ先に飛びついてきた葵とゆいに、私は揉みくちゃに抱きしめられた。

「もうっ、運動神経バツグンなんて聞いてないよー!」
「普段あんなにおっとりしてるのにギャップヤバすぎるって! クラスの男子たちもみんな口ぐうぐう開けて驚いてたよ!」

「ふふ、二人とも苦しいよ〜……! でも、途中で転ばなくて本当によかった……っ」

ただただ安堵して胸を撫で下ろす私。
大興奮で私の肩を揺さぶる二人と笑い合いながら、息を整えていた。